自律神経

便秘解消の薬の種類

●便秘解消薬の種類
便秘を解消する薬には、これらの種類があります。

・浣腸(かんちょう)
肛門に直接指して、腸に液体を流し入れるタイプの薬です。
便を柔らかくして腸の働きを促し、排便を促す効果があります。

・膨張性下剤(ぼうちょうせいげざい)
便を柔らかくして便の量を増やし、腸壁を刺激して排出を促すタイプの薬です。
水分を便に含みやすくして排出を促すので、下痢便が出ることもあります。

・刺激性下剤(しげきせいげざい)
腸の働き(蠕動運動)を促進し、便意を起こさせるタイプの薬です。
固まった便がそのまま排出されるため、肛門を切って血が出ることもあります。

・浸潤性下剤(しんじゅんせいげざい)
便の表面を滑らかにし、便に水分を浸透させやすくする薬です。
便に水分が浸透することで、便が柔らかくなり排出を促します。

・塩類下剤(えんるいげざい)
便を柔らかくし便の量を増やすことで、便の働きを促進する効果のある薬です。
膨張性下剤とよく似ていますが、こちらは腸内の水分を利用して便を柔らかくするのが特徴です。

●薬に使われている主な成分
便秘解消の薬に使われている成分は、便秘解消薬によって大きく異なります。
浣腸…グリセリンやソルビトールなど、化粧品などにも含まれている成分
膨張性下剤…プランタゴオバタなど、水分を吸収しやすくさせる成分
刺激性下剤…センナ等の自然由来の物や、ラキソナリン、ピコスルファート等の成分
浸潤性下剤…ジオクチルソジウムスルホサクシネートと呼ばれる特殊な成分
塩類下剤…酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムなどの化合物

●漢方が利用されることもあります
体質が合う場合は、漢方で便秘を解消する方法も効果的です。
便秘解消効果のある漢方は、これらがあげられます。
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
・麻子仁丸(ましにんがん)
ただし、漢方は体質が合わないとめまいや頭痛などを起こすことがありますので…
飲む前には医師や専門医に相談をしてから飲みましょう。